気に入ったウェブサイトを「あとで見よう」とか「忘れないように」とか思って「お気に入り」に登録していくと,日に日に登録数が増えていって,気づいてみればフォルダがいっぱいできて,お気に入り自体の数も相当なものになってしまっていて,実際見るサイトはその中の一部でしかなく,大半はただ単にお蔵入りになっているという状況が,自分だけでなく他にも割とあるのではないかと思っています。

自分自身はそうやって無尽蔵に増殖してくる「お気に入り」を半年とか1年くらいに1度見直して,なるべく効率のいいブラウジングができるように「お気に入り」を削減したり,新しいフォルダ構造にしたりしています。

今回,またお気に入りを整理することになったので,どういう風に再構築をしたのか書いてみます。

お気に入りを整理するには

上の画像は徐々に大衆に広がっているInternet Explorer 7での「お気に入りの整理」メニューです。これをクリックすると,お気に入りの一覧がウインドウに表示されて,一応整理ができるようになっています。

なのですが,ここで出てくるウインドウはお気に入りを多少いじる程度の目的にはかなうものの,下で今回行ったような左右にフォルダを開いてお気に入りを選別しながら移動させる,という操作ができないので,ゼロから見直す整理には向かないと思われます。

そこで,Internet Explorerではお気に入りの入っているフォルダがあるというのを利用して,エクスプローラでもって整理しにいきます。自分が使っているのはSleipnirというブラウザですが,独自形式のお気に入りを任意のフォルダに「エクスポート」する機能があるのでそれを利用して,エクスプローラでお気に入りをいじれるようにしました。

お気に入りの入っているフォルダは,Windows XPではC:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Favoritesです。

Windows VistaではC:\Users\<ユーザ名>\Favoritesです。これは,[スタートメニュー] > [<ユーザ名>]のフォルダ > [お気に入り]と進んだフォルダと同じものです。

ここで,新しいお気に入り用の空フォルダを1つ作ってエクスプローラを開きます。今のお気に入りが入っているフォルダをその隣に開いて,それぞれのお気に入りを選別しながら,新しいフォルダに入れていきます。

また,この時点で,フォルダの構造を一新することができます。

こうやってお気に入りを整理しました。

自分なりに考えた今回の決めごと

今回整理するに当たって,念頭に置いたルールとか考えを並べ立ててみました。

その1: リンク切れは取り除く

当たり前のことですが,見られなくなっているページをお気に入りに入れても意味がありません。リンク切れのチェックツールや,個別訪問でもってお気に入りのリンク先を確認して,ダメになっていたら削除です。

その2: お気に入りとして役に立たないサイトは思い切って削る。ソーシャルブックマークサービスを利用する。

きっと自分だけ,に近いくらいマイナーな話かもしれませんが,以前はたとえば「マイクロソフトのホーム」とか,何かとユーザとして関わりの多い企業とか団体の「ホーム」をお気に入りにガシガシ入れていました。「ホーム」だからというような出来心でお気に入りに追加したものですが,あとからよく考えると全く使い物にならないといっても差し支えないほど,そのお気に入りを使う機会がない(用があるときはほとんど例外なく検索から行っていてお気に入りをさわっていない)ので,この手のお気に入りは思い切って削る対象になります。

同様に,何かきれいな,使えそうな写真やイラスト,アイコンなどを有料無料とわず配布している,iStockPhotofamfamfam.comなど多数の素材系サイトも,「なかなかいいモノを出しているから今度使うことがあったらここで探そう」とか「検索で探しても見つからなくて結局そこにたどり着けなかったということを防ぎたい」とかそういう理由でお気に入りに追加したものでした。

こういうサイトは,サイトをタグで管理できるソーシャルブックマークサービス(はてなブックマークなど)を利用してためておいた方が,あとになって本当に必要になったときに探しやすくなるはずです。

その3: 入れ替わりの早いアクティブなお気に入りをまとめる

ちょっとレポートを書くために調べていたらいい資料が見つかったので,レポートを仕上げるまでお気に入りに入れておこうとか,最近話題のあの技術についてわかりやすくまとめた記事があったから後で読むためにちょっとお気に入りに・・・ といってがさがさ追加していくと,その一時のために追加したお気に入りがのちのち整理され(削除され)ることなくのさばるのが常でした。

一時的にしか必要のないお気に入りは,たとえ後ろ髪を引かれる思いでも,もし必要になればあとから検索できると割り切ってしまう方がかえって気持ちがいいのではないかと思います。「アクティブなもの」とかそういう名前の空のフォルダを1つお気に入りの中に作っておいて,そういうお気に入りをそこに突っ込むことで,お気に入り全体がすっきりしますし,あとでそのフォルダを見て,使わなくなったものがあれば遠慮なく削除するようにしたらいいと自分で割り切れるようになり(たいと思い)ます。

その4: フォルダの階層を深くしない

実例ではないですが「ウェブ制作関係 > プログラミング > PHP > symfonyまとめ」みたいにすごく深いフォルダの森の中にお気に入りがあってもたぶん見に行かないですし,見に行く気さくな人がいても,フォルダを開くためのクリックやキーボード操作は,フォルダ階層を浅く保った場合よりも多くなっていると思います。

お気に入りに限ったことではないですが,書類を分類することばかり考えて棚を山ほど作って仕分けしたら,逆に出したい書類がどの棚にあるかわからなくなった,みたいな本末転倒なことにならないためにも,1つのフォルダに入っているお気に入りは多少多くても,フォルダの階層は浅い方がいいと考えました。

その5: RSSを購読すれば済むものは登録しない

ずいぶん前から,RSSという,サイトの更新情報を手軽に取得できる,番組欄みたいな(ちょっとちがうような・・・)ものがあって,このブログでもそのRSSというのを公開して更新情報を全世界に垂れ流しています。

お気に入りの中で定期的にチェックしているようなサイトには,しばしばこのRSSを配信しているサイトがあります。最近のブラウザやメールソフトはこのRSSを購読できるようになっていることが多いので,半ば新着メールを確認するようにして,そのサイトの情報をチェックできるようになります。

もしRSSが配信されていて,その内容で事足りるのであれば,サイトのチェックはRSSリーダに任せて,お気に入りからは削除しても問題なくなります。

その6: ツールとして使うサイトをまとめる

これはちょっとマイナーですが,Another HTML-lint gatewayや,外部からのポート解放チェックサイトなど,ちょっとしたツールのように利用できるサイトを今まではジャンルごとに別々に保存していました。今回は,「ツール」としてひとまとめにすることで,アクセスしやすく,かつ階層も深くならないようになります。

今後のお気に入りについての決めごと

今回整理したからといって,1ヶ月後,2ヶ月後にお気に入りがまだ「健全に」保たれているという保証はどこにもありません。なので,ここに宣言じみたものを書き連ねて,今後のお気に入り肥大の予防にしようと思います。

その7: なんでもかんでも「お気に入」らない

お気に入りに入れる利点は,自分が考えて思いつくことは

  • サイトの名前や存在そのものを忘れにくい(単純にときどき検索サイトで検索してアクセスするのと比較して)
  • (お気に入りに入れるべきサイトについては)お気に入りに入れておく煩雑さ(入れすぎると肥大)が,検索サイトやソーシャルブックマークからアクセスする手間に勝っている

ということなので,この利点に当てはまらないサイトは端からお気に入りに入れない方がいいと言えます。お気に入りに入れるか入れないかという「判定」の段階からすでに関門を設けて肥大を予防します。

その8: 「整理待ち」のお気に入りは作らない

以前の整理の時に「整理待ち」というフォルダを作りました。何をするフォルダかというと,この中であとで見返してよければ「正式な」お気に入りとしてきちんと分類されたフォルダに移動する,という作業をするためのもので,とりあえず読んでみて「よさそう」とは思ったものの整理するところまで及ばなかった,いわば成仏できなかった魂がさまようようなフォルダが,この「整理待ち」フォルダでした。

結論から言うと,結局気合いが足らずにだらだら貯めただけの変な物置になるに過ぎなかったので,今後「とりあえずためておけ」は廃止となります。

その9: お気に入りグループを活用する

これはSleipnirの話ですが,お気に入りをグループ化しておいて,見たいときにまとめて一気に開くという機能があります。今まで使ってなかったのですが,今後は,「1日1回見るサイト」とかいう風にグループを作って,効率を上げるような使い方をしようと思っています。

実際に整理した結果

前置きがいつもの記事よりもかなり長くなりましたが,そのせいで記事を公開するよりもずいぶん前に整理が済んでしまっているので,とりあえず結果どうなったかだけ書いておきます。

整理前にはお気に入りフォルダの中に79ものフォルダ,583のお気に入りファイルがあったのが,整理後には20フォルダ,159ファイルまで削減できました。フォルダ数・ファイル数ともにおよそ4分の1になったことになります。

これだけ減らしても,後から実際に使っていて何の不自由もないのは,よほど無駄が多かったか,本来不自由に思うはずの致命的なサイト削除をしてしまっていることに気づいていないかのどちらかですが,気にしないことにします。

ちなみに整理後のジャンル別お気に入りの割合は以下のよう。

ウェブマスターをやっている割に「ウェブ制作」のジャンルが少ないのは,固定して置いておかないといけない(動作テスト用のサーバへのリンクとかへの)お気に入りが実はあんまりなかったということと,ほかのジャンルのところに少し埋もれているのがあることが理由になっていると思います。

それから

これだけ整理したお気に入りなので,冒頭に書いたごとく,さぞサイトを見に行く効率が上がるだろうと思いきや,実際に「効率」といっている部分は,内容としては「お気に入りの探しやすさ」であったり「簡潔さの維持」であったりするだけで,肝心の「ウェブに張り付いている時間の短縮」という課題に関してはそこら辺りに放り出したままになっているのが気になる点です。

おそらく,勉強や仕事が忙しくなると自然「短縮」されてくるものなのだろうと思ってそちらに甘えることにします。すいません。